はしくれエンジニアもどきのメモ

情報系技術・哲学・デザインなどの勉強メモ・備忘録です。

Illustrator, Inkscape でオブジェクトの変形(自由変形、回転)

Illustrator, Inkscape でオブジェクトの変形(自由変形と回転)

Illustrator, Inkscape それぞれでオブジェクトの変形を行ったのでメモ。

Illustrator の場合

Illustratorの場合、 オブジェクトの変形は、「バウンディングボックスを表示」したり、 「自由変形ツール」で変形できる。

自由変形ツール

「自由変形ツール」で、 ハンドルが出現するのでドラッグで、 サイズの変更、 回転ができる。

自由変形ツールで変形できる
自由変形ツール

回転ツールを駆使して花を描く

「回転ツール」で、数値を指定して回転できる。

  1. 花びらとなる楕円を1つ描く。

  2. オブジェクト選択してから「回転ツール」を選択。 Alt(Option) を押しながら、回転の軸(+マーク)となるところをクリックする。 今回は、花弁の付け根をクリック。

    Alt(Option) 押しながらクリックで、回転の軸を変更
  3. 12等分したいので、30°と入力するが、 数値ボックスでは四則演算ができるので、「360/12」 と打つと、30 と計算してくれる。

    角度を入力(四則演算できる)
  4. プレビューで回転の様子がわかる。 「コピー」をクリック。 時計回りに30°の位置でコピーされる。

    回転コピー
  5. 「変形の繰り返し」は、ショートカットキーCtrl + d でできる。 10回ほど繰り返せば、1周して完成する。 最後に、「オブジェクト」→「グループ」でグループ化する。

    完成

回転ツールで葉を描く

同じ要領で、葉も描くことができます。

  1. 葉になる楕円を描く。

  2. 葉(楕円)の先を尖らせたいので、 「アンカーポイントの切り替えツール」で、アンカーをクリックして、 スムーズポイントからコーナーポイントへ切り替える。

    アンカーポイントの切り替え
  3. 「回転ツール」をダブルクリックして、 「回転ツール」で-45°回転する。

    「回転ツール」で回転
  4. もう一度「回転ツール」で、 回転軸を葉のつけ根に変更して、 -90°回転コピーさせる。 最後にグループ化する。

    回転コピーして完成

Inkscape の場合

Inkscapeの場合、 「選択ツール」でオブジェクトをドラッグで変形できる。

また、 「オブジェクト」→「変形」または、ショートカットキー Ctrl + Shift + M で、 「変形」を呼びだすことができる。 「変形」では、以下の設定を数値指定できる。

  • 移動

  • 拡大縮小

  • 回転

  • 傾斜

  • 変形行列

「変形」パネル

選択ツール

選択ツールでサイズを変更できる。

選択ツールでサイズ変形。矢印のハンドラが出る。
選択ツールでサイズ変形

オブジェクトをクリックすると、回転できるハンドルが現れるので、そのハンドルで回転できる。

選択ツールを選んでからオブジェクトをさらにクリックすると、回転できるようになる
選択ツールで回転

タイルクローンで花を描く

inkscape では、変形の繰り返しというものがないので、 「タイルクローン」を使うと効率よく描ける。

  1. まず、花びらとなる楕円を描く。

  2. 「選択ツール」で回転できるようにし、 回転の軸(+マーク)をドラッグして変更しておく。 今回は、花びらの付け根にする。

    「選択ツール」で回転の軸をドラッグして変更
  3. 「編集」→「クローン」→「タイルクローンを作成」を選択。
    オブジェクトをクローンコピーして、タイルのように連続してコピーできる。 クローンは、元オブジェクトと紐付けられているので、 元オブジェクトが変更されると、クローンも同時に変更される。

    「タイルクローンを作成」を選択
  4. タイルクローンの設定を行う。 12等分したいので、「12行1列」とする。 タイルのように配置するわけではないので、「シフト」タブの「行ごと」の「タイルを考慮しない」にチェックを入れる。 これで回転軸の変更がタイルクローンで有効になる。

    タイルクローンの設定(シフト)
  5. 続いて、「回転」タブの「行ごと」の「角度」に、 30° または、360/12 と入力。 Inkscape も四則演算できる。

    タイルクローンの設定(回転)
  6. そして、「作成」をクリックすると、 タイルクローンが作られる。 最後に、「オブジェクト」→「グループ化」または、 Ctrl + G でグループ化する。

    image/svg+xml
    完成

タイルクローンで葉を描く

同様にして、「タイルクローン」で葉を描く。

  1. まず、葉となる楕円を描く。

  2. パスになっていないので、「パス」→「オブジェクトをパスへ」をクリック。 これで、楕円がパスとなる。

    オブジェクトをパスに変換

    また、「ノードツール」(Illustratorでいうところの「ダイレクト選択ツール」)で楕円を見えると以下のようになり、 ノード(アンカー)が四角で表示される。

    「ノードツール」でノードの表示
  3. 葉(楕円)の先を尖らせたいので、 「ノードツール」で、 ノード(アンカー)を選択してから、 「選択ノードの種類をシャープに」を2回クリック。

    「ノードの種類をシャープに」変更

    ちなみに、Inkscape では、ノードの種類は4種類ある模様。

    • 選択ノードの種類をシャープに

    • 選択ノードの種類をスムーズに

    • 選択ノードの種類を対称に

    • 選択ノードの種類を自動スムーズに

    ノードの種類
  4. Ctrl + Shift + M で「変形」を呼び、 「回転」タブに切り替え、45°回転させる。

    変形 → 回転
  5. Ctrl + D で「複製」して、 「選択オブジェクトを水平方向に反転」という手もあるが、 タイルクローンを使う。

    Illustrator同様、回転の軸を葉の根元へ変更する。

    「タイルクローンの作成」を開き、 今回は横に配置したいので、 「1行2列」に設定する。
    「シフト」タブで「列ごと:」の 「タイルを考慮しない」にチェック。
    「回転」タブで「列ごと:」の「角度」を 90°に設定して「作成」。

    グループ化して完成。

    image/svg+xml
    完成