ガンマ分布のパラメータ推定
ガンマ分布のパラメータ推定
ガンマ分布のパラメータ推定メモ. 以下の手法のメモ
ガンマ分布
shapeパラメータを$\alpha$, inverse scaleパラメータ$\beta$として, ガンマ分布を$Ga(\alpha, \beta)$で表せるとすると,その密度関数pdfは次のようになる.
標本平均,標本分散からの近似値推定
参考: http://web.sfc.keio.ac.jp/~maunz/BS14/BS14-06_GC.pdf
shapeパラメータを$\alpha$, inverse scaleパラメータ$\beta$のガンマ分布を$Ga(\alpha, \beta)$とすると, 平均と分散は,
この2式を連立方程式としてみる.第2式を変形すると,
第1式に代入する.
これを$\alpha$の式に代入すれば
まとめると,平均をデータの標本平均,分散をデータの標本分散に置き換えれば 各パラメータの近似が求められる.標本の大きさ$N$のデータを$x_{1}\cdots x_{N}$とすると,
最尤推定
参考:https://en.wikipedia.org/wiki/Gamma_distribution#Statistical_inference
尤度関数を求める.
対数尤度関数を求める.
inverse scaleパラメータを推定
inverse scaleパラメータ$\beta$を求める. inverse scaleパラメータ$\beta$を微分すると,
0とおく.
inverse scaleパラメータ$\beta$はclosed formになる. が,shapeパラメータ$\alpha$は解析解にならないので厳密解を求めるのは難しい.
shapeパラメータ$\alpha$の推定
対数尤度にinverse scale paramterの推定値$\hat{\beta}$を代入する.
対数尤度をshapeパラメータ$\alpha$で微分する.
ここで,digamma関数が出てくるので次のように定義する.
この等式が成立するときの$]alpha$が解になり,closed formがない. なので次の( minkaの近似式 )を利用して解く.
そして観測値$x$から次の定数を定義する.
minkaの近似式に代入すると次の近似式が成立する.
$\alpha$で解く.2次方程式ができる.
解の公式より
2つ解が出てくるが,$s>0$より,$\sqrt{(s-3)^{2} + 24s}>0$そのため,+のみが解になる.
これはあくまで近似式なので,精度高くを求める方法として, これを初期値としてニュートン・ラフソン法で解く方法がある.
次の方程式を考える.
$(\alpha,0)$を通る接線方程式を考えると更新式は,
$\psi'(\alpha)$はdigamma関数の微分になる.