Androidアプリ単体をadbでバックアップ/リストアする
Androidアプリ単体をadbでバックアップ/リストアする
Androidアプリ単体をadb
でバックアップ/リストアするメモ.
Android SDK Platform-Tools内のadb
コマンドを使うとアプリ単体または全部のバックアップ/リストアが可能になる.
※なおadb backup
とadb restore
は将来的にdepricate予定になっているので使う場合は注意.
代替コマンドの予定もない?
環境
- Windows10 ver2004(OSビルド 19041.330)
adbとは
adbはAndroid Debug Bridgeの略.
Android SDK Platform-Toolsを導入すると
cmdからadb
コマンドが使えるようになる.
その中でもadb backup
とadb restore
が使うとAndroidスマホ内のアプリのバックアップ/リストアが可能になる.
Android SDK Platform-Toolsの導入
AndroidStudioをインストールしてる場合はSDKManagerで管理して導入できる.
コマンドだけ使いたい場合は,以下からダウンロードできる.
SDK Platform Tools release notes | Android Developers
インストーラでなくzipファイルなので展開して好きなところに置いてPATHを通しておけば導入できる.
例:
- 配置:
:C:\platform-tools
- PATH:
- 変数名
ANDROID_SDK_PLATFORM_TOOLS
:値C:\platform-tools
- 変数名
Path
:%ANDROID_SDK_PLATFORM_TOOLS%
- 変数名
バックアップ前の準備
Androidの開発者向けオプションを有効にする
- 設定>システム>端末情報>ソフトウェア情報>"ビルド番号"まで開く
- "ビルド番号"を7回ほど連続でタップする.
これで開発者向けオプションが有効になる.
"USBデバッグ"を有効にする
adbコマンドの使い方
adb <subcommand>
で使う.
ex.
adb devices adb backup adb restore
複数端末ある場合はadb devices
でデバイス番号を調べて
-s
オプションでデバイス指定する.
adb -s <devices id> <subcommand>
ex.
adb -s emulater-5554 backup
アプリのバックアップをとる
adb backup
でバックアップを取れる.
オプションなどもメモしておく.
流れとしては
adb backup
コマンド
基本的な使い方は以下になる.
アプリ名を指定する場合package名を使用する(ex. com.xxx.yyy
).
adb backup <package name>
以上のコマンドでアプリのAndroid/data
ファイルが含まれる.
他のファイルを含める場合は以下のオプションで指定する.
オプション
- -apk
: apkファイルを含める
- -obb
: obbフォルダも含める
- -shared
: SDカード内データも含められる.主にスマホ内のアプリ全データのバックアップを取るときに使用する.
- -f
: ファイル名の指定.xxx.ab
などとする.
参考:
ex.
adb -s XXX backup -app -obb -f file.ab com.squareenix.adventures
コマンド実行後にAndroid端末側でバックアップを実行するかダイアログが出るので許可する.
バックアップを取ったアプリをリストアする
リストアする端末とPCをUSBで接続しておく.
cd <バックアップファイルのある場所> adb restore file.ab
backupのときと同様にAndroid端末側でリストアするか聞かれるので許可する.